働き過ぎと休み過ぎ

“過ぎたるは及ばざるが如し”とは言いますが、何事も程よさが大切と言えますね。

これは筋肉にも言える事なんです。それは、どういう事かと言いますと

私たち人間の身体には、約500以上の筋肉があると言われていますが、その全てが動いているか?というと決してそうではありません。筋肉にはそれぞれ役割があります。

内臓を動かして24時間働いている筋肉もあれば、重力に負けないように骨格を支えている地味な筋肉もあるし、ここぞと言う時に大きな力を出すけれどそれ以外は休んでいる筋肉とか色々あって、なんだか私たちの社会のようですね。

その中でも、私たちの身体を動かす役割の骨格筋では、よく動かす筋肉と、あまり動かさない筋肉があります。使い過ぎの筋肉は酷使し過ぎて疲労困憊し、硬くなって短縮してしまいます。

反対に休み過ぎた筋肉は、やせ細り収縮しないために延長し神経からの指令が来ないためにつながりが悪くなってしまいます。

こうなると筋肉のバランスが崩れて、骨格が歪んだり、歩き方が変わったり、運動能力が低下してしまいます。

特に関節を守る筋肉にこのバランスの崩れが起きてしまうと、関節がねじれて可動域が少なくなり、できる動作が限られてしまいます。その結果、関節に負担がかかって炎症が起きたり、果ては変形が起きたりして、痛みが発生してしまいます。

関節の痛みには無縁に思えるアスリートの方でも、若い方でも動き方の癖がある場合があります。得意な動かしやすい筋肉ばかりを使っていると、筋肉のコリや運動時のケガにつながりやすくなります。

筋肉のコリや痛みを感じた時は、自分の動き方の癖を知るいい機会とも言えますね。

数あるアンバランスを起こしやすい筋肉の組み合わせの中から、一組ご紹介します。

働きすぎは小胸筋(胸の奥にあり肋骨と肩甲骨についています)と

休み過ぎは菱形筋(背中にあり肩甲骨の外側と背骨についています)です。

菱形筋は肩甲骨を背中に引き付け、胸郭を引き上げる動きをします。それが休んでしまうと、肩甲骨は外へ離れて胸を張れなくなってしまいます。それにより猫背で巻き肩の姿勢になります。小胸筋は本来深呼吸などの時に胸郭を引き上げる動きをしていますが、菱形筋が休んで猫背になっているせいで、上半身を引き上げて胸郭を広げるような動きは全て小胸筋がやる事になってしまいます。そのため肩甲骨は上に上がり、肩甲挙筋や僧帽筋上部がいつも緊張している状態になります。つまり“猫背で肩こり”の出来上がりです。

硬くなった働きすぎ筋をストレッチして伸ばし、伸びきった休みすぎ筋を動かして、痛みとコリを解消しましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。